Grace Kelly

グレース・ケリー

1929年、アメリカ・フィラデルフィア出身。父は五輪・ボート競技の金メダリストで会社社長、母は元モデル。ニューヨークでモデルをしながら演技を学び、ブロードウェイを経て映画デビュー。1952年『真昼の決闘』で注目され、1954年『喝采』でアカデミー賞主演女優賞受賞。ヒッチコック監督のミューズとして『裏窓』『ダイヤルMを廻せ!』などで名演。私生活ではゲイリー・クーパー、クラーク・ゲーブルなどと恋愛遍歴を重ねるも、カンヌ国際映画祭で出会ったモナコ大公レーニエ3世と1956年に結婚、モナコの芸術文化の発展に尽力。1982年、車を運転中に脳卒中で他界。愛用していたエルメスのバッグ“サック・ア・クロア”が人気を博したため、同社が“ケリー・バッグ”と改称した逸話も有名。

セレブのエンゲージリング スタイル

The Celebrity Engagement Ring Style

モナコ大公のレーニエ3世は、10.47カラットを誇るカルティエのダイヤモンドでプロポーズ。こうして1956年、グレース・ケリーは、ハリウッド女優から最も美しい公妃となった。リングはエメラルドカットのセンターストーンの両脇に、バゲットカットのダイヤモンドがセットされたデリケートなデザイン。世界で2番目に小さな国の先頭に立ち、医療福祉制度改革、文化芸術のサポートなど公務に尽力するも、1982年、52歳の若さでこの世を去ったグレース。慈愛に満ちた生き方はダイヤモンドのように今でも輝いている。長女のカロリーヌ、孫のピエール・カシラギなどは、日本でもセレブとしておなじみ。 ©Getty Images

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魅惑のジュエリースタイル アイコン

JEWELRY-STYLE ICONS

【Grace Kelly × CARTIER】 咲き誇るバラのように優雅で気品あふれる美女ながら、どこかミステリアスな“クールビューティ”、グレース・ケリー。1950年代はヒッチコックのお気に入り女優として一世を風靡し、モナコ公妃へと華麗に転身を遂げた。そんな彼女がレーニエ公から贈られた愛の証は、カルティエの10.48カラットのダイヤモンドリング。凛と知的な印象のエメラルドカット、シンプルなデザイン、限りなく透明な輝きはまさにグレースの存在感そのものだ。彼女は最後の作品『上流社会』(1956年)で、直線的なラインの白いドレスに合わせてこのリングを着用。去り際の美しさも眩いばかりである。また、大公と仲睦まじくカルティエのショーウインドウを覗く姿や、結婚準備のためカルティエブティックを訪れた際の佇まい(左下)も洗練の極み。シンプルで潔く優雅――そんなグレース・スタイルを目指すなら、シャープなカットのダイヤモンドに注目したい。 リング〈上〉「カルティエ マジシャン」(WG×DIA) 参考商品 Photo:Vincent Wulveryck©Cartierリング〈下〉「ソリテール 1895」(PT×DIA 0.18ct~)¥246,000~ Photo: Studio Triple V©Cartier/ともにカルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター☎0120-301-757) ©Roger-Viollet/Aflo、Getty Images、Rex Features/Aflo

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