第96回アカデミー賞は、作品賞に輝いた『オッペンハイマー』や、エマ・ストーンが主演女優賞を獲得した『哀れなるものたち』など、重くも心に深く響く作品が大きな話題に。レッドカーペットのジュエリーも、大きな色石のリングやペンダントトップ、ダイナミックなフォルムのダイヤモンドネックレス、そして大胆な重ねづけなど、いつもより重厚感のあるスタイルが際立った。ただしそこはジュエリー。貴族的なニュアンスのあるドレスに合わせて、あくまで豪華絢爛、華麗なムード。そして、東洋系俳優の台頭や女性監督の艶やかなたたずまいも見逃せない！
『哀れなるものたち』で主演女優賞を受賞したエマ・ストーンは、アンバサダーを務めるルイ・ヴィトンのジュエリー&ドレスで登場。ホワイトゴールドにイエローサファイア、ダイヤモンドをあしらったネックレスは、エマの透明感や赤褐色の髪色を際立てる。さらにルイ・ヴィトンらしい構築的なペプラムシルエットのドレスは、ミントグリーンで春らしい晴れやかな印象。世界中で高評価を得た最優秀賞にふさわしい華やかさを振りまいた。 ©LOUIS VUITTON ルイ・ヴィトン クライアントサービス ☎0120-00-1854
いつもレッドカーペットでひときわ輝きを放っているゼンデイヤ。今回はプレゼンターとして駆けつけ、その耳元にはピンクゴールドに大粒のモルガナイトがあしらわれたブルガリのイヤリングが優雅に揺れていた。そこに合わせたのは、同ジュエラーより、同じくモルガナイトのリング、ピンクゴールド×ダイヤモンドのブレスレット。ドレスはアルマーニ プリヴェのメタリックなパームツリー柄をセレクトし、往年女優風のソフトウェーブヘアでグラマラスな印象に仕上げた。 ブルガリ ジャパン ☎03-6362-0100 全身画像©Getty Images
ブシュロンの“キャトル ラディアント”コレクションから、ダイヤモンドが配されたイヤリング、チョーカー、ネックレス、ブレスレットを身につけたのはシャーリーズ・セロン。さらにそこにリングとブレスレット、イヤカフも加え、一段と煌めく存在感をアピール。ディオールの2024年春夏オートクチュール コレクションからインスパイアされ、この日のためにカスタムしたシルクサテンの艶やかなドレスともベストマッチ。制作には何と1200時間が費やされたそう！ ブシュロン クライアントサービス ☎0120-230-441 ©Boucheron 全身画像©Dior ©MariaGraziaChiuriクリスチャン ディオール ☎0120-02-1947
作曲賞と主題歌賞のプレゼンターとして登場したのはZ世代の歌姫、アリアナ・グランデ。プラチナにモルガナイト＆ダイヤモンドが施されたティファニーのペンダントとイヤリングが愛らしい雰囲気にお似合い。ブロンドヘアがチャームポイントの天真爛漫なヒロインを演じた2024年公開予定『ウィキッド』の印象そのままに、ジャンバティスタ・ヴァリの“バブルドレス”を着用し、主題歌賞を受賞した仲良しのビリー・アイリッシュと2ショット！ ©Getty Images
もはやセレブの定番、ブルガリのハイジュエリー“セルペンティ”のネックレスをコーディネートの主役にしたのは、プレゼンターのフローレンス・ピュー。ボディポジティブ推進者として、レッドカーペット上のスタイリングに一段とこだわりを見せつけた。今回は、出演した『デューン 砂の惑星PART2』の砂漠の惑星の世界観を表現したような装いで、作品への思い入れが強い様子。特徴的なコルセットデザインのシルバードレスはデル コアのもの。 ©Getty Images
ルベライトとダイヤモンドが施されてボリュームたっぷり！ ポメラートの“オード トゥ ミラノ”ネックレスを着用したのは、アメリカ・フェレーラ。ファンサービスで写真を撮っている手元にも同メゾンのリングが輝いて。ジュエリーのカラーに合わせて、ドレスは出演作『バービー』をイメージしたピンク。とはいえ、甘口ではなくアトリエ ヴェルサーチェのメタリック素材を選ぶとは、劇中でも意志の強い女性を演じたアメリカの雰囲気にぴったり。ヘアはボブスタイルで軽やかに魅せて。 ポメラート ジャパン ☎03-6228-7056 セレブ画像©Getty Images
『オッペンハイマー』で助演女優賞初候補となったエミリー・ブラントを華やかに彩ったのは、ティファニーのダイヤモンドネックレス。ショルダー部分がまるで彫刻のように立体的に浮遊したスキャパレリのユニークなドレスを合わせるあたり、さすがおしゃれ上級者！ プレゼンターとして共に登場したライアン・ゴズリングは、同日公開となった『バービー』に出演。賞レースではライバル的存在の二人が冗談で嫌味を言い合うパフォーマンスを見せ、会場を笑いに包んだ。 ©Getty Images
プレゼンターの役割を任されたアニャ・テイラー＝ジョイは、アンバサダーを務めるティファニー&ディオールのコーディネートで気合い十分！ 胸元には花モチーフのダイヤモンドのペンダント、耳元にはマーキスカットダイヤモンドを花のように立体的に仕上げた“ティファニー ビクトリア”のイヤリングが輝く。ドレスも数多のビーズで花びらのように表現されたオートクチュール。ボッティチェッリの絵画「ヴィーナスの誕生」にインスパイアされているそうで、アニャのたたずまいはまさに現代版ヴィーナス！ 全身画像©Dior ©MariaGraziaChiuriクリスチャン ディオール ☎0120-02-1947 ©Getty Images
『落下の解剖学』で主演女優賞候補となったザンドラ・ヒュラーは、潔くカルティエのダイヤモンドネックレス１点で勝負。その美しさを最大限引き立たせるために選んだのは？ V字形のシャープなデコルテデザインが印象的なスキャパレリのブラックドレス。スリークなヘアとも相まってザンドラの聡明さが際立って。出身地であるドイツの舞台や映画で活躍してきた演技派俳優、今回の初ノミネートで一気に世界的セレブに！ ©Getty Images
デビアスの“ロンドン バイ デビアス”のダイヤモンドジュエリーをまとったプレゼンターのルピタ・ニョンゴ。テムズ川に沿って曲がりくねった道からインスパイアされた“テムズ パス”のドロップイヤリングやブレスレット、ビッグベンを模した“エリザベスタワー”のリングなど、着ければまるでロンドンを散歩しているような気分？ クリスタルとフェザーがあしらわれたドレスは、ジョルジオ アルマーニ プリヴェのもの。ショーメのブローチを着用したジョセフ・クインとは『クワイエット・プレイス』で共演した仲。一緒に記念撮影！ ©Getty Images
主演女優賞のプレゼンターを務めたジェニファー・ローレンスは、スワロフスキーのラボ グロウン ダイヤモンドを使用した新コレクションをレッドカーペットで初披露。その名の通り研究所（ラボ）で育てられ、天然ダイヤモンドと同成分、不純物をほとんど含まないクリアな輝きが特徴だ。シンプルながら目を引くテニスネックレスとおそろいのブレスレットで、アップカミングなスタイル完成。合わせたディオールのドット柄のドレスは制作に1500時間もかかったオートクチュールだそう。 ©Getty Images
惜しくも受賞は逃したものの、ネイティブ・アメリカンとして初ノミネートなど歴史的功績の枚挙にいとまがないリリー・グラッドストーン。その装いにも注目が集まった。先住民の装飾を彷彿とさせるネックレスやイヤリングはじめ、ジュエリーはすべてブルガリ。ドレスは新クリエイティブ・ディレクター、サバト・デ・サルノによるグッチのもので、アメリカ先住民・モホーク族などにルーツをもつアーティストとのコラボレーション。ルーツを活かした唯一無二のたたずまいに拍手！ ©Getty Images
アラビア風の装いで登場したのは、ヘイリー・スタンインフェルド。イエローダイヤモンドがセットされたショパールの“プレシャス レース”コレクションのイヤリング＆リングが、砂漠の中で燦々と照る太陽のようなエネルギーを放っている。そしてエリー・サーブのドレスの首もとから流れるショールが、妖艶さを演出。14歳でアカデミー賞助演女優賞候補になってから13年が経ち、大人のオーラ全開！ ©Getty Images
今回のアカデミー賞で第1子の妊娠を発表したヴァネッサ・ハジェンズは、トップにイエローダイヤモンドがあしらわれたショパールのネックレスを身につけてとっても幸せそう！ 美しいペアシェイプのそれは、なんと 10.06カラットだそう。まばゆいホワイトゴールド×ダイヤモンドのネックレスとイヤリングを合わせ、いっそう輝きを増してレッドカーペットレポーターを務めた。ふっくらとしたお腹のシルエットすら美しいドレスはヴェラ・ウォンのもの。 ©Getty Images
前回のアカデミー賞でアジア旋風を巻き起こしたミシェル・ヨーは、ジュエリーアーティスト、シンディ・チャオによる繊細な木の葉形イヤリングをつけて登場。ホワイト、イエロー、ローズの3種のゴールドに、イエローダイヤモンド、ピンクサファイア、オレンジサファイアがセットされたもの。シルバーの刺繍が施されたバレンシアガのドレスは、実は3つのヴィンテージドレスを組み合わせてできたアップサイクル。ロンググローブの上にはリシャール・ミルの時計もキラリと光る。 ©Getty Images
ゴールデングローブ賞の盛り上がりとは裏腹に、主演女優賞へのノミネートを逃したことでも話題になった『バービー』のマーゴット・ロビー。イエローゴールドにダイヤモンドが配されたフレッド・レイトンのチャンキーなバングルとリングのみを選び、控えめながら洗練されたルックを完成させた。あえて“バービー色”のピンクではなく、パワフルな女性を想起させるアトリエ ヴェルサーチェのブラックドレスをチョイス。マーゴットの美しさを際立てた最高のセレクト！ ©Getty Images
巨大なアクアマリンが煌めくティファニーのネックレスに会場の視線は集中！ ガブリエル・ユニオンのチョイスはさすがの一言。今年のトレンドでもある円柱（=コラム）を思わせる、直線的なシルエットのドレスはキャロリーナ ヘレラのもの。夫で元NBAプレーヤー、ドウェイン・ウェイドが、アトリエ ヴェルサーチェのクールなタキシード姿でエスコートした。彼女の手元にはドウェインから贈られた8.5カラットのエンゲージリングとダイヤモンドのマリッジリングが煌めいて。 ©Getty Images
作品賞、脚本賞の主要2部門にノミネートされた『パスト ライブス／再会』に出演した韓国系アメリカ人のグレタ・リー。その耳元でひときわ輝くスタイリッシュなプラチナ×ダイヤモンドのピアスはティファニーのもので、レッドカーペットを颯爽と歩く横顔にお似合い。なめらかなシルエットのロエベのドレスと合わせるあたりでセンスの良さを見せつけて。今年のレッドカーペットでは印象的なルックを披露し続けるグレタ、新時代のファッションリーダーの誕生!? ©Getty Images
アジア映画ブームが続く中、今回話題となったのは韓国系カナダ人、セリーヌ・ソン監督のデビュー作『パスト ライブス／再会』。自伝的要素が濃厚で、等身大な作品なだけあってレッドカーペットでも着飾らない、自然体な装いが素敵。ロエベのセットアップの胸元には、イエローサファイアとエメラルドがあしらわれたカルティエのブローチをさりげなく着けこなして。エレファントモチーフがとってもキュート！ ©Getty Images
『バービー』で数多くのレッドカーペットに登場したグレタ・ガーウィグが、集大成となるオスカーで選んだのは、ブシュロンのジュエリー。パヴェダイヤモンドとペアシェイプダイヤモンドがセットされた“ヴァンドーム”のネックレスに合わせ、華やかなピンクモルガナイトにブラックラッカーのコントラストが映える“ヴァンドーム リズレ”のリング。期待を集めていた中で惜しくも監督賞は逃したものの、グッチのドレスでクールに決めて。 ジュエリー画像©ブシュロン／ブシュロン クライアントサービス☎0120-230-441 ©Boucheron セレブ画像©Getty Images
2012年に結婚したカミラ・アルヴェスとマシュー・マコノヒーのふたりは常にレッドカーペットの注目カップル。イタリアン・メゾンのコーディネートはカミラの妖艶な雰囲気にマッチ。ブルガリの“セルペンティ”コレクションをカーヴィーなヴェルサーチェのドレスで着けこなして。ブラックのグローブの上から着用するとさらにダイヤモンドが美しく見えるのを熟知しているよう。マシューが着用したブラウン×ブラックのタキシードもアトリエ ヴェルサーチェのもの。時計はジェイコブ＆コーの“ジャン・ブガッティ”モデル。 ©Getty Images
