MET GALA 2022: “In America: An Anthology of Fashion”

METガラ2022:“イン・アメリカ:ファッションのアンソロジー”

毎年5月の第1月曜日に行われるファッションの祭典、METガラ。実は、NYメトロポリタン美術館のコスチュームインスティテュートのために行われるチャリティイベントであり、主催者はファッション業界の頂点に君臨しつづけるこの人、アメリカ版「VOGUE」誌編集長アナ・ウィンター! 今年は、2021年9月に約1年半ぶりの開催となった前回との2部構成の後半で、テーマは「In America: An Anthology of Fashion(イン・アメリカ:ファッションのアンソロジー)」。コロナ禍を越えた今年にふさわしく華やかに「Gilded Glamour and White Tie(金色に飾られた魅力と正礼服)」のドレスコードに沿って、セレブもアナ・ウィンター本人も、そしてジュエリーの輝きも最高潮。新しい時代の始まりをキャッチ!

ビリー・アイリッシュ

Billie Eilish

共同ホストを務めたビリー・アイリッシュの昨今のレッドカーペットルックのモットーは “サステイナブル”。古着好きと公言しており、チョーカーやリングはフレッド・レイトンのヴィンテージジュエリーをチョイス。コルセットで締め上げ、ヒップにボリュームを持たせた19世紀後半のバッスル・スタイルを彷彿とさせるグッチのドレスは、クリエイティブディレクターであるアレッサンドロ・ミケーレが余った生地を再利用した、世界唯一のアップサイクルドレスだそう。 ©Getty Images

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ブレイク・ライブリー

Blake Lively

夫であるライアン・レイノルズとともにホストを務めたブレイク・ライブリー。インスピレーション源は「自由の女神像」で、元の赤銅色が潮風で青緑に経年変化していった様を表現しているそう。ルーズなヘアに合わせたロレイン・シュワルツのティアラ、おそろいのイヤリングには希少価値の高いパライバトルマリンとダイヤモンドがあしらわれ、錆びたような風合いが特徴。注目はアトリエ ヴェルサーチェのドレスのリボンをほどくと、ブルーのトレーンが出現するサプライズ! スタイリストに頼まず、自らコーディネートを手がけていることで知られる彼女のこだわりが凝縮。 ©Getty Images

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ジジ・ハディッド

Gigi Hadid

METガラの常連、ジジ・ハディッドはショパールの“プレシャス レース”のリングとブラックパールネックレス&フューチャリスティックなアトリエ ヴェルサーチェのドレスの対比を大いに楽しんでいた様子。ハイジュエリーコレクションのブラックパールはローズゴールドの地金にセッティングされ、ルベライトトルマリンで見事な装飾が施されて。クラシックになりがちなパールはまるで前衛的なアートのようで、急速に移りゆくニューヨークの過去と未来を融合したようなスタイルが完成! メイクは控えめに、深みのある赤いリップを主役にしたのもグッドアイデア。 ショパールジャパンプレス 03-5524-8922

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シンシア・エリヴォ

Cynthia Erivo

大胆不敵なファッションアイコン、シンシア・エリヴォは、この夜のためだけに作られた総計40カラットのダイヤモンドのチョーカーでひときわ輝いて。さらにダイヤモンド×エメラルドの“スネーク”のバングル、20世紀初頭のアメリカを表すような「栄華」という花言葉を持つダリアを模したブレスレットやリングはすべてロベルト コインのもの。ルイ・ヴィトンの2022年春夏コレクションのフェザーのケープ、アップサイクル素材で作られたヘッドピースがエキゾティックな薫りを添えて。 ©Getty Image

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イマン・ハマン

Imaan Hammam

全身を包み込むブルーのプリーツドレスをまとい、ギリシャ神話から飛び出してきた女神のようなたたずまいのイマン・ハマン。アメリカの黄金時代とともに歩み、伝統を築き上げたといえるジュエラー、1837年創業のティファニーをセレクトして。重ねづけしたチェーンのロングネックレスが、バックコンシャスなオスカー デ ラ レンタのドレスに映え、エルサ・ペレッティの名作、存在感のある“ボーン カフ”がボリュームのある袖ともマッチ。さらにジャン・シュランバージェのイヤリングで顔まわりも華やかに。 ©Getty Images

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キム・カーダシアン

Kim Kardashian

キム・カーダシアンが選んだジュエリーはカルティエ。タイトに仕上げたマリリン・モンローのようなブロンドヘアと、流れ落ちる滝のようなホワイトゴールド×ダイヤモンドのイヤリングで、どこから見ても死角のない美しさを披露。実際に着用したドレスは、1962年当時、熱愛中と噂されたマリリンがケネディ大統領の誕生日を祝った際に着ていた、かの有名な一着。6000個以上のクリスタルが手刺繍されたドレスは2016年のオークションでは480万ドル(約5億3000万円)で落札され、博物館に展示されていたものをキムが借用したそう。 ©Getty Images

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ジェシカ・チャステイン

Jessica Chastain

大女優であるジェシカ・チャステインらしく、1950年の映画『サンセット大通り』でグロリア・スワンソンが演じたノーマ・デズモンドへのオマージュを表現。ハリウッドの光と影、大女優の悲劇を描いた名作からインスピレーションを得て、ルック完成のために選んだブランドは? まさに“映画の黄金時代”をテーマに、LAのハリウッド大通りを封鎖してコレクションを開催したグッチ。煌めくフリンジが見事なハイジュエリーの大ぶりイヤリングを主役に、クリスタルのスネークがあしらわれた魅惑的なスパンコールのドレスもグッチで勝負! ©Getty Images

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ヘイリー・ビーバー

Hailey Bieber

マリッジリングにも選んだほどお気に入りのジュエラー、ティファニーを着けこなして登場したヘイリー・ビーバー。洗練されたクールなデザインが印象的なイヤリングは、マーキスカットとペアシェイプのダイヤモンドをあしらった“ティファニー ビクトリア”。サンローランのホルターネックのドレスで、ヘイリーらしいヘルシーな艶やかさを見せて。凛とした美しさを追求したスタイルは、20世紀初頭、社会的地位を築くために戦った女性像を重ねているよう。 ©Getty Images

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カイア・ガーバー

Kaia Gerber

2度目の参加となったカイア・ガーバーは、日本ではあまり知られていないけれど、1907年創業の歴史あるニューヨークのジュエラー、Kwiatのダイヤモンドリング、イヤリングを着けこなして。全身がジュエリーのように輝くドレスは、シルクチュールにシルバーの刺繍が施されたアレキサンダー・マックイーンによる特別なもの。そしてロングのカーリーヘアには、スワロフスキーとパールがあしらわれた同メゾンのヘアクリップをオン。スーパーモデルである母、シンディ・クロフォード譲りのマチュアなオーラを放って。 ©Getty Images

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モード・アパトー

Maude Apatow

人気急上昇中の女優、モード・アパトーもMETガラ初参戦。タイムトラベルしたようなクラシカルなムードを演出する立役者は、ヘアアクセサリーとして着用した、1939年製カルティエの花のブローチ。豪華な6連のダイヤモンドネックレス、大粒のダイヤモンドが垂れ下がるイヤリング、リングもすべてカルティエでまとめて。クリスタルとフリンジがあしらわれたミュウミュウのドレス、端正な顔立ちに似合うフィンガーウェーブヘアで仕上げれば、レトロスタイルはもう完璧! ネックレス、イヤリングMaxime Govet©Cartier リングVincent De La Faille©Cartier リングVincent Wulveryck©Cartier ブローチ©Cartier(カルティエ カスタマー サービスセンター ☎0120-301-757)  セレブ画像©Getty Images

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エミリー・ラタコウスキー

Emily Ratajkowski

出産してもなおセンシュアルな魅力を放つエミリー・ラタコウスキーは、テーマである黄金時代の煌びやかさをエキゾティックに解釈。パリのヴァンドーム広場に店舗を構えるメゾン、Rezaのジュエリーでカラフルな装いを満喫! ダイヤモンド、ルビー、エメラルドがセットされたイヤリング、そしてエメラルド、ルビーのリング、そしてジュエリーのカラーをちりばめたようなビーズのドレスはヴェルサーチェの1992年春夏コレクションのもの。今見ても新鮮、そしてこちらもサステイナブル! ©Getty Images

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アンバー・ヴァレッタ

Amber Valletta

テーマに沿った着こなしを見せるセレブの中でも、最も“金ピカ”な装いだったのが、90年代のスーパーモデル、アンバー・ヴァレッタ。バロックパールがあしらわれたヴィンテージネックレス&リング、小指に光るローズカットのダイヤモンドリングは、すべて1919年創業のミラノの老舗ジュエラー、ブチェラッティのもの。そしてアザロの黄金のプリーツドレスは彼女のスタイリストがロサンゼルスのヴィンテージショップで見つけた1980年代のものだそうで、実はとってもサステイナブル! ©Getty Images

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オリヴィア・ロドリゴ

Olivia Rodrigo

昨年に続き、2度目の参加となったグラミー賞受賞歌手のオリヴィア・ロドリゴは、デビアスのシンプルなダイヤモンドネックレスとバタフライモチーフのダイヤモンドリングを着けこなして。ヴェルサーチェのキラキラと輝くライラックカラーのドレス、ドラマティックなウェーブヘアに舞い飛ぶ蝶のアクセサリーというスタイリングは、1920年代のサイレント映画の華やかな女優たちからヒントを得たそう。妖精のような可憐なルックで2020年代のポップスターが会場を魅了。 ©Getty Images

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エマ・チェンバレン

Emma Chamberlain

カルティエのヴィンテージジュエリーをセレクトしたのは、テーマにこだわったエマ・チェンバレン。首元で輝くイエローダイヤモンドのチョーカーは、なんと20世紀初頭、インドのマハラジャが所有していたもの。世界で史上7番目に大きい、234.65カラットものダイヤモンドを購入後、カルティエに制作を依頼し、1928年に完成した伝説的なジュエリーだ。さらに1911年製のティアラ、イヤリング、リングも同メゾンでそろえて。一方、ドレスはルイ・ヴィトンのクロップドトップ+ホワイトシルクのスカートを着用し、エッジィな印象で仕上げて。 ©Getty Images

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アドウォア・アボー

Adwoa Aboah

イギリス出身のモデル、アドウォア・アボーは19世紀末以降のファッションの歴史をぎゅっと詰め込んだような装いで登場。ダイヤモンド×オニキスがあしらわれたアール・デコ調のブシュロンのネックレスが、その装いをドラマティックに演出。曲線的でボリュームのある袖が特徴的なトリー バーチのドレスはアール・ヌーヴォーのムード満点。そしてポップなドットやリボンは80年代風……と、常識破りの大胆なディケイドミックスに視線集中! ©Getty Images

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アリシア・キーズ

Alicia Keys

シンガー・ソングライターで女優のアリシア・キーズは、テーマをよく理解した参加者のひとり。一見、“黄金時代”の要素は少ないものの、ラルフローレンのケープにデザインされているのは、エンパイアステートビルなどニューヨークの摩天楼。ジェイ・Zとコラボしたアリシアのヒット曲、「エンパイア・ステイト・オブ・マインド」が聞こえてきそう! ドレスコードに合わせて、ティファニーのエメラルドグリーンのイヤリングを選んだ理由は……もしかすると“green”がスラングで“お金”を意味するから? ©Getty Images

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クアナ・チェイシングホース

Quannah Chasinghorse

ネイティブ・アメリカンの文化を取り入れたメゾン、Antelope Women Designsの装飾をまとったのは、先住民族の血を引くモデルのクアナ・チェイシングホース。ヘッドドレスに使用された鷲の羽根は、強さの象徴とされているそう。経済発展を遂げたアメリカの黄金時代が、実はネイティブ・アメリカンにとっては大量虐殺や差別といった苦難を生み出したのも事実。クアナはこの両極の歴史を、芸術的かつ優雅に表現している。今にも大空に羽ばたけそうな麗しいドレスはアップサイクル素材を用いたプラバル・グルンの作品。 ©Getty Images

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チョン・ホヨン

Jung Ho-Yeon

2021年のNetflixドラマ「イカゲーム」でブレイクしたモデル出身のチョン・ホヨン。ルイ・ヴィトンの2016年春夏コレクションでランウェイを歩き、2021年にはアンバサダーに就任。2017年のクルーズコレクションのドレスと、同メゾンのハイジュエリーでメットガラ初参戦! “ステラー タイムズ”の名の通り、宇宙のように深い色合いが美しいエメラルド×サファイアのイヤリング&ブレスレット&リング、さらに左手にはダイヤモンドのブレスレットを着用。韓国旋風のグローバル感を証明するかのように、世界の一流セレブたちと堂々と肩を並べた。 ©Getty Images

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リリー・オルドリッジ

Lily Aldridge

ブルガリのアンバサダーであるリリー・オルドリッジのスタイリングは、総計17カラットのダイヤモンドネックレスが主役。今回のドレスコードである「Gilded Glamour(金色に飾られた魅力)」と「White Tie(正礼服)」に合わせ、南北戦争後の好況期(Gilded Age)の女性たちを思わせるスカーフスタイルを、リリー流にドレスアップしたけれど……ブリリアントカットのダイヤモンドイヤリングが隠れてしまっているのが残念? 17万個を超えるクリスタルが施されたドレスはケイトのもので、デザイナーのキャサリン・ホルスタインとは昔からの友人だそう。 ブルガリ ジャパン 03-6362-0100

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